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by bacchus
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流星ワゴン
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「流星ワゴン」 重松 清著 講談社文庫 695円税別

以前mellowwwさんにご紹介いただいた「流星ワゴン」ついに読み終えました。
父親と息子としての自分、そして息子と父親としての自分。
とても考えさせられる1冊でした。
自分はちゃんと二人の息子と係わっているのだろうか。
2人の息子とは自分がこの子の頃はこうだった、といつも比べながら、また自分の親父だったらどう接しただろうか、といつも越えられない親父の姿が浮かんでくる。
そういうところがチュウさん、カズオと共感できるストーリーの流れ、ある意味すぐに読み終えてしまうのが寂しくもあり、怖くもありじっくりと時間をかけて読みました。

やり直しの人生の中のカズオは人生の分岐に気づき、しかし未来を変えられないもどかしさを感じながらも懸命に家族を守ろうとする。現実のカズオとは違う未来から来たカズオの姿に心ひかれる妻、美代子。
そして、現実の世界に戻ったときにサイテーの現実が目の前にある。
しかし、一生懸命に生きる姿は人を動かす、変えられない未来であっても納得できる生き様に変わる。人は一人では生きているんじゃない。誰に見捨てられても家族が支えてあげなくてはいけない。家族の絆の大切さも伝わってくる素晴らしい1冊でした。
物語はサイテーサイアクな現実に舞い戻ったところで終わっていますが、きっとこの後は素晴らしい未来があるような気がしてなりません。
昨晩2時ごろ読み終わりました。そしてけさ、大分の家族からステキな知らせが届きました。
9月5日は我が家の新しいスタートの1日となりました。
勇気と希望を与えてくれた1冊になりました、ありがとうmellowwwさん。
by bacchus06 | 2007-09-05 20:13 | books
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